――空は蒼い。 咲きし花、誰が為見んと空を帰す。 銀に暮れる星ありて、彼方を埋める母がある。 塑像に揺れる大気の群れよ、空を見るたび我思う。 君だけは、未来永劫朽ち果てぬ不変のゆらめきであることを―― 序章